ノーリツ製の給湯器に突然エラーコード200が表示されて、お困りではありませんか。このエラーの本当の意味や原因が分からず、どうすれば良いか途方に暮れている方も多いかもしれません。東京ガスや大阪ガスが提供する給湯器でも同様のエラーが表示されることがあり、これは機器が深刻な状態にあることを示しています。この記事では、エラーコード200が持つ意味とその背景にある原因を、誰にでも分かりやすく解説します。
この記事を読むことで、以下の点について理解が深まります。
- エラー200が示す危険性の高さ
- エラー200が発生する具体的な原因
- ユーザーが取るべき安全な初期対応
- 修理を依頼する際の費用目安と注意点
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ノーリツ給湯器のエラー200は危険なサイン

- 給湯器のエラーコード200とは何ですか?
- エラー200が発生する主な原因
- エラー200の深刻性と火災のリスク
- 東京ガスの200エラーはどういう意味ですか?
- 大阪ガスのエラーコード200はどういう意味ですか?
給湯器のエラーコード200とは何ですか?
給湯器のリモコンに表示されるエラーコード200は、機器の内部で異常な高温が検知されたことを示す警告です。これは、給湯器に搭載されている「給湯残火安全装置」や「空焚き防止装置」といった安全装置が作動したサインであり、機器を強制的に停止させて重大な事故を防ごうとしている状態を意味します。
多くの場合、給湯器本体や内部の配管が触れられないほど熱くなっている可能性があり、非常に危険な状況を示唆しています。このエラーは、単なる一時的な不具合ではなく、機器内部に何らかの重大なトラブルが発生していることを伝えています。
したがって、エラーコード200が表示された場合は、給湯器がユーザーに対して最大の警告を発していると認識し、軽視することなく慎重に対応することが求められます。
エラー200が発生する主な原因
エラーコード200が表示される背景には、いくつかの原因が考えられます。いずれも給湯器内部の温度を異常に上昇させるもので、専門家による診断が不可欠です。
空焚き状態の発生
最も代表的な原因の一つが「空焚き」です。これは、給湯器の内部や浴槽に水がない状態で燃焼が始まってしまう現象を指します。例えば、残り湯がないにもかかわらず追い焚き機能を作動させたり、何らかの理由で給水が止まっているのに燃焼したりすると発生します。熱の逃げ場がないため、熱交換器などが急激に過熱され、安全装置が作動してエラー200が表示されるのです。
ガス制御系の不具合(残火)
給湯を停止したにもかかわらず、バーナーの火が完全に消えずに燃え続けてしまう「残火」も、エラー200の主要な原因となります。これは、ガスを制御する電磁弁などの部品が経年劣化や故障によって正常に作動しなくなることで発生します。燃焼が意図せず継続することで内部が過熱状態に陥り、危険を察知した安全装置が機器を緊急停止させるのです。
電子部品やセンサーの故障
給湯器は多くの電子部品によって制御されています。温度を監視するサーミスタや、過熱を防止するハイリミットスイッチといったセンサー類、あるいは全体の動作を司る電装基板が故障すると、燃焼制御が正常に行われなくなります。これにより、たとえ空焚きや残火がなくても、システムが異常な燃焼を指示してしまい、結果として過熱を引き起こすことがあります。コネクタの接触不良や配線の劣化なども、同様のトラブルにつながる可能性があります。
エラー200の深刻性と火災のリスク
給湯器に表示される多くのエラーコードの中でも、200は特に深刻度が高いエラーとして位置づけられています。これは、エラーが示す事象そのものが、機器の損傷だけでなく、火災という重大な事故に直結する危険性をはらんでいるためです。
機器が異常な高温状態にあるということは、内部の部品が想定を超える熱にさらされていることを意味します。これが続けば、部品の溶解や損傷を引き起こし、修理が大規模になるだけでなく、最悪の場合、周囲の可燃物に引火して火災に至る恐れがあります。
たとえ一時的にエラー表示が消えたとしても、根本的な原因が解決されたわけではありません。その状態で使用を再開するのは非常に危険です。エラー200は、給湯器が自ら「これ以上は使えない」と判断した最終警告であり、その警告を無視することは絶対に避けるべきです。
東京ガスの200エラーはどういう意味ですか?
東京ガスが提供している給湯器でエラーコード200が表示された場合も、その意味はノーリツ製のものと基本的に同じです。つまり、「給湯残火の検知などによる安全装置の作動」を示しています。
給湯器の内部で火が消えずに残っているか、あるいは何らかの原因で異常な高温状態になったことを機器が検知し、利用者の安全を確保するために緊急停止した状態です。東京ガスも、このエラーが表示された際には機器や配管に触れないよう注意を促しています。
メーカーが異なっても、エラーコード200が示す危険性の本質は変わりません。速やかに使用を中止し、東京ガスまたは専門の給湯器業者に点検を依頼する必要があります。
大阪ガスのエラーコード200はどういう意味ですか?
大阪ガスの給湯器でエラーコード200が表示された場合も、東京ガスと同様に「給湯残火による安全装置の作動」を意味します。高温を検知したことで、機器が危険と判断し、強制的に運転を停止させたことを示しています。
このエラーが表示された状態では、電源のオン・オフを繰り返しても復旧することはできません。むしろ、通電を試みることがさらなる危険を招く可能性もあります。大阪ガスも、このエラーに対してはユーザー自身での対処は不可能であるとし、速やかな専門家への連絡を推奨しています。
このように言うと、どのガス会社の製品であっても、エラーコード200は共通して「深刻な内部異常による緊急停止」という、極めて重要な警告であると理解できます。
ノーリツのエラー200が出た時の正しい対処法

- まずは給湯器の運転を完全に停止
- 電源プラグを抜き自然冷却を待つ
- 故障が考えられる部品と修理費用
- 自分で修理できない理由と危険性
- 専門業者への修理点検依頼が必須
- ノーリツのエラー200は専門業者へ相談
まずは給湯器の運転を完全に停止
エラーコード200がリモコンに表示された際に、ユーザーが最初に行うべき最も大切なことは、給湯器の運転を完全に停止させることです。慌てて何度も電源を入れ直したり、お湯を出そうとしたりする行為は、機器の状態をさらに悪化させ、危険を増大させる可能性があります。
まずは、キッチンや浴室にあるリモコンの運転スイッチを「切」にしてください。これにより、給湯器への運転命令が停止します。この簡単な操作が、安全を確保するための第一歩となります。機器が異常な高温になっている可能性があるため、この時点ではまだ給湯器本体には近づかないように心がけてください。
電源プラグを抜き自然冷却を待つ
リモコンの運転スイッチを切ったら、次に給湯器本体の電源プラグをコンセントから抜きます。これにより、機器への電力供給が完全に遮断され、意図しない再稼働を防ぐことができます。
このとき、給湯器本体やそれに接続されている配管は非常に高温になっている恐れがあるため、絶対に素手で触れないように注意が必要です。火傷を避けるため、慎重に作業を行ってください。電源を落とした後は、機器の内部温度が自然に下がるのを待ちます。最低でも30分から1時間程度は時間を置き、機器に触れずに放置することが賢明です。ただし、前述の通り、これでエラーが消えても根本的な解決にはならないため、使用を再開してはいけません。
故障が考えられる部品と修理費用
エラー200の修理には、原因となっている部品の交換が必要になります。原因の特定は専門家による診断が必須ですが、故障が考えられる主要な部品と、それに伴う修理費用の目安は以下の通りです。
故障が考えられる部品系統 | 主な対象部品 | 修理費用の目安(税込) |
---|---|---|
燃焼系部品 | バーナー、点火プラグ、フレームロッド | 17,000円 ~ 33,000円程度 |
電装系部品 | 電装基板、各種センサー、ハイリミットスイッチ | 16,000円 ~ 46,000円程度 |
安全装置 | ガス電磁弁、空焚き防止装置 | 17,500円 ~ 58,000円程度 |
水制御装置 | 水量サーボ、水量センサー | 10,000円 ~ 35,000円程度 |
ノーリツの公式情報でも、ガス給湯器における関連修理の参考料金は30,000円から55,000円程度とされています。これは出張費や診断料を含んだ概算ですが、故障箇所が複数にわたる場合は、この金額を超える可能性もあります。また、給湯器を10年以上使用している場合、部品の供給が終了していて修理自体が不可能なケースも出てくるため、注意が必要です。
自分で修理できない理由と危険性
エラー200が表示された際に、自分で修理を試みようと考えるのは絶対にやめてください。給湯器の内部、特にガスに関連する部分の分解や修理は、法律で固く禁じられています。
これらの作業を行うには、「ガス可とう管接続工事監督者」や「給水装置工事主任技術者」といった国家資格が必要です。資格を持たない人が修理を行うと、ガス漏れや不完全燃焼を引き起こし、一酸化炭素中毒や火災、爆発といった命に関わる重大な事故につながる危険性があります。
また、法律違反として罰則が科される可能性もあります。無資格でガス工事を行えば50万円以下の罰金、電気工事を行えば30万円以下の罰金または1年以下の懲役が科される場合があります。加えて、一度でも自分で手を入れてしまうと、メーカーの保証対象外となり、その後の正式な修理も受け付けてもらえなくなる可能性があります。安全面、法律面、費用面のいずれから見ても、自分で修理するメリットは何一つありません。
専門業者への修理点検依頼が必須
これまでの理由から、エラー200の対処は専門業者に依頼することが唯一の正しい選択肢となります。依頼先としては、給湯器を製造したメーカー(この場合はノーリツ)、あるいは地域で信頼できる給湯器専門業者が考えられます。
メーカーに依頼するメリットは、自社製品に関する深い知識と確かな技術力がある点です。一方で、修理費用が比較的高めになる傾向や、対応までに時間がかかる場合があるという側面もあります。
給湯器専門業者に依頼する場合、メーカーに比べて費用を抑えられることが多く、即日対応など迅速なサービスが期待できるのが魅力です。ただし、業者によって技術力や料金体系が異なるため、複数の業者から見積もりを取り、サービス内容を比較検討することが大切になります。いずれにしても、必ず資格を持った信頼できる業者を選ぶことが鍵となります。
ノーリツのエラー200は専門業者へ相談
この記事で解説してきた内容の要点を、以下にまとめます。
- エラー200は給湯器の異常高温を示す最も危険なサインの一つ
- 主な原因は水がない状態で燃焼する空焚き
- 火が消えずに燃え続ける残火も主要な原因
- センサーや電装基板など電子部品の故障も考えられる
- 放置すると火災につながる可能性があり非常に深刻
- 表示されたらすぐにリモコンで給湯器の運転を停止する
- 本体や配管は高温の危険があるため絶対に触れない
- 安全を確保した上で本体の電源プラグをコンセントから抜く
- エラー表示が一時的に消えても絶対に使用を再開しない
- 自分で修理するのは法律で禁止されており大変危険
- 修理作業には専門の国家資格が必要不可欠
- 無資格での修理はガス漏れや一酸化炭素中毒のリスクを伴う
- 修理費用の相場は一般的に3万円から5万円程度
- 使用年数が10年を超えている場合は交換も視野に入れる
- 安全を最優先しノーリツや専門業者に速やかに点検を依頼する
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